それでも注目される「資格」

過去には、資格さえ取っていれば就職に困らないという風潮がありました。就職を控えた学生がむやみやたらに資格を欲し、実際に多くの資格を得た学生の方が、資格の無い学生よりも比較的有利に就職できていた時代が確かにあったのです。しかし現代において、資格取得がそのまま就職に結びつくという方程式は崩れつつあります。それはなぜなのでしょう。

資格総合世界的不況が続くなか、多くの民間企業はお金のやりくりに苦労しています。節電やエコの名の元、経費削減、コストを抑えた営業、しかし仕事の質を落とすわけにはいかないという魔のスパイラルにはまっているわけです。今後外国から多くのビジネスが日本に入り込む事も予測され、ますます仕事はやりにくくなっていくでしょう。そんな企業にとって今必要なのは、資格を持った人材と言うよりも「即戦力になりそうな人材」なのです。

履歴書や面接で企業側が見たいのは、仕事を覚える能力に長けているかどうか、ある程度のヒューマンスキルがあるかどうか、長く仕事を続けてくれそうかどうか、等ではないでしょうか。資格だけ持っていても面接の時に無愛想な場合、ヒューマンスキルを疑われかねません。大量の資格を持っていても、その資格そのものが企業側と全く関係の無いものだった場合、多くの資格を得たという努力とやる気を認めることができても即戦力になれるかと言うと疑問が残ってしまいます。
また、いくら過去に職歴があったとしても、ころころ仕事を変えているような人では、自社に長く勤めてくれないかもしれないと思われるでしょう。実際問題として、全くの新人を採用する場合、企業側にもかなりの負担が伴います。教育に時間を割かなければなりませんし、初めの頃は慣れない為失敗することも多いことでしょう。通常社員一人でやっている仕事も、教育の為先輩が後輩と一緒に仕事をするということになり、大幅な時間のロスにもつながってしまいます。教育期間をできるだけ短くしたい一方、仕事はきちんと覚えてほしいというジレンマに、企業側も悩まされているのです。企業に貢献してもらえる人材を発掘するため、採用試験と言うのは採用される側だけではなく、採用する側にとっても一大イベントだと言えるかもしれません。

資格総合とはいえ、全く無資格の人が簡単に就職できるかと言うと、そうでもありません。やはり資格を持っていない人よりは資格を持っている人の方が、企業にとっても評価しやすいという現実があります。要は、資格の数ではなく資格の内容が肝心なのです。ここでは、特に特定の資格を取る方法に言及するのではなく、色々な目線から見えてくる資格について述べてみようと思います。日本に数多く存在する資格について掘り下げ、日本における資格の種類から海外の興味深い資格について知ることで、資格に対する興味関心が生まれ、今後の人生をより良いものにするお手伝いができると、そんなすばらしい事はありません。

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